運動器リハビリテーション
「運動器」とは、身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称であり、筋肉・腱・靭帯・骨・関節・神経・脈管系など、身体運動の関わる組織・器官のことです。
運動器の疾患は、直接生命の危険に至ることは少ないですが、外出・仕事・入浴などの日常生活動作が困難になったり、寝たきりに繋がったりと生活の質(QOL)が低下しやすくなります。それを防ぐため、障害が生じた際には私たち理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)が介入し、退院後の生活場面へ繋げられるようお手伝いをします。
◆主な対象疾患とリハビリの流れ
・骨折などの外傷性疾患
当院では高齢者に多い大腿骨頚部骨折・脊椎圧迫骨折の方が多く入院されます。また、交通事故による骨折の方もいらっしゃいます。手術をする方もいらっしゃいますが、その方にあった方法で少しずつ歩行練習や日常生活動作練習を進めていき、退院(または転院)へ繋げていきます
・膝関節や股関節などの人工関節(TKA/THA)
術後翌日より歩行練習を始めます。膝を曲げる運動や筋肉を鍛える運動を通して関節の機能を回復させ、歩き方の指導を含めたリハビリを行っていきます。また、入浴や家事などの日常生活動作及びホームエクササイズなどの指導を行っていきます。
・肩腱板損傷
当院では肩の専門外来(肩関節外来)にて肩の手術・治療を行う入院患者さんに対して術後のリハを行っています。関節鏡で傷口も小さく、手術翌日よりスケジュールに合わせて訓練を進めていきます。術後は3~4週間装具をつける方がほとんどで、4~5週間で退院となり、外来リハビリテーションを行うようになります。装具をつけたまま早期退院も可能です。
・脊椎疾患(主に頚椎・腰椎)
手術部位・方法は様々ですが、術後翌日より離床を開始します。神経症状の軽減をはじめ、生活場面での歩行距離を拡大させていくことを目標としています。内視鏡での手術は入院期間も短期間となるため、腰の疾患の方には、生活していく中で腰に負担がかからないよう動作の指導を行っていきます。また保存療法の場合、当院にはプロテック(吊り下げ式牽引療法)を導入しており、運動療法を行いながら牽引治療が行えることも特徴です。
◆整形外科病棟との取り組み
・各種カンファレンス…医師・病棟師長・病棟ナース・メディカルソーシャルワーカー・リハビリスタッフとで話し合いの時間を設けています。その場で各患者様の回復状況をそれぞれ共有したり、今後のサポートの方向性を決定していきます。
・回診…整形外科病棟では定期的に回診が行われています。リハビリスタッフも参加し、医師から新たな指示を頂いたり、リハビリ情報の提供を行っています。


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