ホーム > 病院概要 > 総合リハビリテーションセンター

総合リハビリテーションセンター

平成14年1月に開設した当センターは、急性期・亜急性期の入院リハビリ、退院後の外来リハビリ、地域リハビリ広域支援センターの3つの機能を担っています。
理学療法士14名・作業療法士11名・言語聴覚士4名・看護師1名が、それぞれの専門性を活かし、患者さんの身体的・精神的回復や生活支援に関わっています。
施設基準は、運動器疾患(1)・脳血管疾患(1)・心大血管疾患(1)・呼吸器疾患(1)を取得。
年間延べ約5万人、1日に換算すると約200人の方(平成23年度実績)にご利用いただいています。

各リハビリのご紹介

外来リハビリテーション

主に整形外科の患者さんが多く、肩・腰・膝といった部位ごとに専門外来を設け、より専門的な治療とリハビリを提供しています。
作業療法士は患者さんに応じたスプリント(手・指の装具)を作成します。
理学療法士は足圧計を用いた歩行評価を行い、正しい歩き方や身体づくりの提案をしています。
言語聴覚士は発音の治療、言語発達を促す訓練など、ことばの問題全般を対象としています。口唇口蓋裂のお子さんのリハビリ、脳疾患後の治療や構音障害など、大人の方に対する訓練にも取り組んでいます。

主な対象疾患に対するリハビリ

橈骨遠位端骨折・手指骨折・末梢神経損傷・手指腱損傷など
上肢(手)運動器疾患のリハビリは作業療法士が担当し、退院後早期に“useful-hand”の獲得を目的としたスプリント作製やセラピーに取り組んでいます。自主トレパンフレットを回復段階に応じて提示し、自宅でのリハビリ指導も行っています。
フットケアのリハビリテーション
フットケアは足にできた、なかなか治らない傷、いわゆる難治性足病変に対して行う「足を守るため」の治療です。当院は2004年創傷ケアセンターを開設し、足を守るためのフットケアリハビリテーションを行っています。専門の足圧計測機器を用いて、患者さんの立ち方や歩き方を診て、創傷の原因を探求し、足型(足圧データ)を調べ、計測結果より理学療法士が傷のできにくい身体つくり・歩き方を指導します。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションとは、「心臓病の患者さんが、低下した体力を回復し精神的な自信を取り戻して社会や職場に復帰し、さらに心臓病の再発を予防して快適で質の良い生活を維持することをめざして、運動療法・患者教育・生活指導・カウンセリングなどの活動プログラムに参加すること」です。
狭心症や心筋梗塞、心不全、閉塞性動脈硬化症、心臓手術後など、さまざまな心臓病を対象とし、理学療法士3名、作業療法士1名、言語聴覚療法士1名にてリハビリ(主に運動)を担当。他にも医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、臨床心理士といったスタッフでチームを組み、患者さんにとってより良いリハビリを提供しています。当院では3名の心臓リハビリテーション指導士が随時、患者さんからの相談を受け付けています。
心臓リハビリテーション

脳血管疾患リハビリテーション

脳外科医師の指示の下、早期からリハビリテーションの介入を開始しています。自宅退院を目指しリハビリを進めていきますが、必要に応じて回復期医療機関や他施設へスムーズな転院ができるよう連携を取っています。

主な対象疾患

脳卒中
脳の血管が破れたり(脳出血)、詰まったり(脳梗塞)あるいは壊死することによって起こる脳血管障害のことをいいます。急に手足の麻痺やしびれ、言葉のしゃべりにくさ、意識障害などの症状が認められます。
脳挫傷
頭部を強打するなどの要因によって外傷を受けた際に、頭蓋骨内部で脳が衝撃を受けて、脳本体に損傷を生じる病態をいいます。嘔吐・意識障害・運動感覚麻痺・痙攣発作・高次脳機能障害などの症状が起き、重症では昏睡状態になることもあります。
廃用症候群
安静状態が長期にわたって続くことによって起こる、さまざまな心身の機能低下等を指します。高齢者に多く、肺炎、尿路感染症、足壊疽などが原因となって引き起こされます。

運動器リハビリテーション

「運動器」とは、身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称であり、筋肉・腱・靭帯・骨・関節・神経・脈管系など、身体運動の関わる組織・器官のことです。運動器の疾患は、直接生命の危険に至ることは少ないですが、外出・仕事・入浴などの日常生活動作が困難になったり、寝たきりに繋がったりと生活の質 (QOL)が低下しやすくなります。それを防ぐため、障害が生じた際には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が介入し、退院後の生活場面へ繋げられるようお手伝いをします。

主な対象疾患に対するリハビリ

骨折などの外傷性疾患
高齢者に多い大腿骨頚部骨折・脊椎圧迫骨折、交通事故による骨折で手術をされた方。それぞれにあった方法で、少しずつ歩行練習や日常生活動作練習を進め、退院(または転院)へ繋げていきます。
膝関節や股関節などの人口関節(TKA/THA)
術後翌日より歩行練習を始めます。膝を曲げる運動や筋肉を鍛える運動を通して関節の機能を回復させ、歩き方の指導を含めたリハビリ、入浴や家事などの日常生活動作及びホームエクササイズなどの指導を行っていきます。
肩腱板損傷
肩の手術・治療を行う入院患者さんに対して術後のリハビリを行っています。関節鏡で傷口も小さく、手術翌日よりスケジュールに合わせて訓練を進めていきます。術後は3~4週間装具をつける方がほとんどで、4~5週間で退院となり、外来リハビリテーションを行うようになります。装具をつけたまま早期退院も可能です。
脊椎疾患(主に頚椎・腰椎)
手術部位・方法はさまざまですが、術後翌日より離床を開始します。神経症状の軽減をはじめ、生活場面での歩行距離拡大を目標としています。内視鏡での手術は入院期間が短期間のため、腰の疾患の方には、生活していく中で腰に負担がかからないよう動作の指導を行っていきます。また保存療法の場合、当院にはプロテック(吊り下げ式牽引療法)を導入しており、運動療法を行いながら牽引治療が行えることも特徴です。

呼吸器リハビリテーション

肺炎や慢性閉塞性肺疾患など呼吸器の疾患をもつ患者さんに対して、呼吸困難感の軽減や疲労を軽減するために呼吸リハビリテーションを実施しています。呼吸苦を楽にするために、呼吸介助や口すぼめ呼吸などの呼吸法を練習し、体得した呼吸法を日常生活で活かせるよう、歩行練習や日常生活動作の指導を行っています。また、開胸開腹術後の患者さんに対して、肺合併症予防と術後の日常生活動作の早期改善にも取り組んでいます。

言語聴覚リハビリテーション

脳血管障害などの後遺症によりコミュニケーションに問題を抱える方や口から食べ物・飲み物がうまく摂取できない方の評価・訓練・指導を行い、ご本人とご家族をサポートします。
また、口唇・口蓋裂などの病気によりうまく発音できない方や、ことばに遅れのあるお子さんに対する訓練も行っています。口唇・口蓋裂親の会「かけはし」にも言語聴覚士が参加し、ご家族のお悩みにお答えしています。お子さんから大人の方までが対象です。

主な症状

  • うまく話せない、話が理解できない、文字が読めない
  • 記憶力が低下する、物事に注意を向けて取り組めない
  • 声がでにくい、うまく発音できない
  • 上手に噛めない、飲み込めない
  • ことばの発達が遅れている、対人関係がうまく築けない